エスメヒルダ・フォルトゥナは生まれながらの勝ち組といえよう。 生まれはこの国の王家の血を汲む筆頭公爵家。見目も麗しく頭もいい。礼儀作法も完璧で淑女の鑑ともいえる彼女は、けれど一つだけ欠点がある。あまり他人に興味がないのだ。これは絵画姫と呼ばれるエスメヒルダの日常のほんの一部。
更新:2020/8/17
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魔力と貴族の血を重んじる国、ローレイン王国。 この国の第一王子の婚約者 バチェット公爵令嬢ローズマリーは、その婚約者は聖女と親密な関係であることを黙認していた。 所詮政略結婚、二人の間には愛などなく相手が聖女ならば婚約者のすげ替えも辞さない考えを持っていたが、当の本人たちは何やら怪しい動きをしている。 けれど彼らの行動に頭を抱えるローズマリーには心強い味方がいる。 彼が一つ激励の声をかけてくれるだけで、彼女の心の憂いは晴れていくのだ。 例えこの恋にも満たない淡い感情が許されざるものだとしても、今のローズマリーにとっては陰鬱な日々を生きていく支えなのだった。
更新:2020/5/19
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「愛の蜜が欲しい」王都に存在するとある魔法香水店でその合言葉を言えば手に入る特別な香水。それをつければ恋が叶うらしいと評判の香水が引き起こした少し遠まわりでもどかしい恋物語の一部始終。 前後編+その後の話の全3話の予定です。 【8/31】日間ランキング42位に入ってました!お読みくださった皆様本当にありがとうございます!
更新:2020/8/27
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ある春のこと、王太子妃が亡くなった。 その葬儀も無事に済み、引継ぎに追われる王城の執務室にジョゼフィーヌは呼び出される。 「君には本当にすまないと思っている」 そんな謝罪から始まった王太子の言葉を、彼女はただ静かに聞いていた。
更新:2021/2/4
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「愛おしいハリエット、一緒に帰らないかい?」 「おい、抜け駆けするなよ。ハッティ、もちろん一緒に帰るのは俺だよな?」 「馬鹿か。ハティがお前なんかと一緒に帰るかよ。ほら、俺と帰ろうぜ?」 その誰とも今まで親しくしたことなどないというのに、代わる代わる誘ってくる男子たち。 まるで熱に浮かされたような同級生たちに言い寄られるという、いまだかつてない異常事態に驚愕し、恐怖を覚えたハリエットが逃げ込んだ先は頼れる味方のいる第三自習室だった。
更新:2020/9/9
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「さあアイリーン様、御髪を整えましょうね」 そう言ってマナは自らの主の髪へ丁寧に櫛を入れる。あんなにも輝いていたブロンドは今はくすんだ光を放つばかりになり、所々白髪も混じっていた。社交の華と謳われた容姿も淑女の鑑と慕われた教養も、今は見る影もなくなった。鈴のような声だって不明瞭な言葉を発するばかりとなった。それもこれもあの日の出来事のせいだ。大人の体を持ちながら、中身はまっさらな子供のようになってしまった主人の世話を、それでもマナは毎日焼き続けていた。これは心を壊した令嬢とそれ見守ることしかできなかった侍女の哀しい物語。
更新:2021/2/16
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